「この本、すごく勉強になりそう!」 そう思って買った話題のビジネス書。
しかし、数日後には机の端に積まれ、さらに数週間後には新しい本の下敷きになり……気づけば立派な「積読(つんどく)タワー」が完成している。 そのタワーを見るたびに、「あぁ、自分は勉強不足だ」「また無駄遣いをしてしまった」と小さな罪悪感に襲われる。
そんな経験、ありませんか?
毎日忙しい私たちに、分厚い本を隅から隅まで読む時間は正直ありません。 でも、諦める必要はないのです。読む時間がないなら、AI(ChatGPTやGeminiなど)に「代わりに読んでもらえばいい」のです。
今回は、積読タワーを「宝の山」に変える、AIを活用した「自分に必要な箇所だけをつまみ食いする読書術」をご紹介します。
全部読まなくていい。AIを使った「究極のつまみ食い」とは?
まず、読書に対する思い込みを捨てましょう。 「本は1ページ目からあとがきまで、一言一句読むべきだ」というのは、小説などの娯楽作品の話です。
ビジネス書や実用書は「道具」です。 全300ページのうち、あなたの人生や仕事を変えるヒントは、実はたった数行(全体の1%程度)かもしれません。その1%さえ見つかれば、その本の元は取れたと言えます。
AIはこの「黄金の1%」を探し出すための金属探知機になります。
有名な本ならタイトルだけでOK、新刊なら「目次」を撮る
ChatGPTなどのAIは、過去の膨大なデータを学習しています。『7つの習慣』や『嫌われる勇気』のような有名書籍なら、中身を読み込ませなくても、タイトルを伝えるだけで内容は把握済みです。
まだAIが知らない最新刊の場合でも大丈夫。スマホで「目次」のページを写真に撮ってAIに見せるだけで、本の大枠を理解させることができます。
【コピペで即実行】自分専用の「要約&アクション」を出させるプロンプト
では、実際にどう指示すればいいのでしょうか。 単に「要約して」と言うだけでは、Amazonのあらすじのような一般的な内容しか返ってきません。
重要なのは、「私(あなたの立場)」を伝えることです。
実践プロンプト:自分に必要な「行動」だけを抽出する
以下のプロンプトを、あなたの職業や悩みに合わせて書き換えて入力してみてください。
【入力する指示(プロンプト)例】
あなたは優秀なビジネスコーチです。 書籍『(本のタイトル)』について教えてください。
私は現在、【あなたの職業(例:入社3年目の法人営業)】をしており、【悩み(例:クロージングが苦手で失注が多い)】という課題を抱えています。
この本の内容から、私の課題解決に直結する「明日から使える具体的なアクション」を3つ抽出して教えてください。 ※本全体を網羅する必要はありません。私に関係ある部分だけで結構です。
※AIが知らない本の場合は、「以下の目次画像をもとに〜」と書き換え、目次の写真をアップロードしてください。
出力例:AIはこう答える
AI: 「そのお悩みであれば、この本の第4章にある『沈黙を恐れないテクニック』が非常に役立ちます。具体的には以下の3つのアクションを試してください。
- 価格提示後は自分から喋らない:著者は『最初の3秒が勝負』と述べています……
- 相手の『検討します』を深掘りする:第2章の……」
どうでしょう? これなら、全部読まなくても「とりあえず第4章だけ読めばいいんだ!」と分かりますよね。これだけで数時間の節約になります。
著者が目の前に? AIを「本の著者」になりきらせて相談する
さらに高度な使い方が、AIを著者の人格(ペルソナ)に設定する方法です。 本を読むのではなく、著者と対話してしまいましょう。
【入力する指示(プロンプト)例】
あなたはスティーブ・ジョブズ(あるいはその本の著者)になりきってください。 彼の思考プロセスや書籍での主張に基づいて、私のアドバイスに乗ってください。
相談: 「今、新しいプロジェクトのプレゼン資料を作っているのですが、機能の多さをアピールしたくてスライドが30枚になってしまいました。あなたならどうアドバイスしますか?」
【AI(ジョブズ風)の回答例】
「ナンセンスだ。機能の数など誰も気にしていない。重要なのは『体験』だ。スライドを3枚に減らしなさい。そして、その製品でお客の生活がどう変わるか、それだけを語るんだ。」
本を読むだけでは得られない、「もしこの著者が私の上司だったら?」という疑似体験ができます。これが意外と、本を読む以上に深い学びになったりするのです。
まとめ:積読の山は「知識の宝庫」
「積読」をしてしまうのは、あなたが知的好奇心旺盛な証拠です。 それを罪悪感に変える必要はありません。
- 時間がない時は、AIに要点だけ聞く。
- 面白そうな章が見つかったら、そこだけ自分で読む。
この「つまみ食い」スタイルなら、積まれていた本たちが一気に「使える武器」に変わります。 さあ、今すぐ机の上のあの一冊のタイトルを、AIに入力してみましょう。「今のあなた」に必要な言葉を、きっと届けてくれますよ。


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