「あれ、この場合ってVLOOKUPだっけ? それともIF関数?」 「エラー(#N/A)が出たけど、どこが間違っているのか分からない……」
Excelでの作業中、数式のエラーと格闘して、気づけば1時間経っていた。そんな経験はありませんか? これからの時代、断言します。 Excelの関数を暗記する必要は、もうありません。
「やりたいこと」を日本語でAI(ChatGPTやGemini)に伝える。たったこれだけで、AIがあなたの代わりに複雑な数式を組み立ててくれるからです。 私たちはもう、関数のスペルを覚える必要はないのです。AIという最強の「通訳」がいるのですから。
この記事では、エクセル作業を爆速化させるための「コピペで使えるAIへの指示出し(プロンプト)術」を紹介します。 今日から、エクセルは「書く」ものではなく「AIに書かせる」ものに変えましょう。
基本ルール:AIはあなたの「専属Excel講師」だと思え
使い方は驚くほどシンプルです。 ChatGPTやGeminiを開き、「やりたいこと」と「現在のセルの状況」を伝えるだけ。
ポイントは、かっこいい専門用語を使う必要がないことです。 「A列の数字とB列の数字を比べて、違っていたら”NG”と出したい」といった、小学生でもわかる日本語でOKです。
では、サラリーマンがよく遭遇する「3つの地獄」を、AIで瞬殺するプロンプトを見ていきましょう。
【実践】コピペで解決!Excel作業爆速化プロンプト3選
以下のグレーの枠内(プロンプト)をコピーし、ご自身の状況に合わせて [ ] の中身を書き換えて入力してください。
1. 条件分岐(IF関数)の迷宮から脱出する
「もし◯◯で、かつ△△ならA、そうでなければB」のような条件が重なると、カッコの数がわからなくなりますよね。AIなら一発です。
あなたはExcelのエキスパートです。以下の条件を満たす「Excelの数式」を作成してください。
# やりたいこと
[ A列の点数が80点以上なら「合格」、60〜79点なら「追試」、それ以外は「不合格」とC列に表示させたい ]
# セルの情報
・データの開始行:[ 2行目 ]
・判定したいセル:[ A2 ]
出力形式:
数式のみを提示し、その後に簡単な解説を加えてください。
【AIの回答イメージ】
C2セルに以下の数式を入力してください。
=IF(A2>=80,"合格",IF(A2>=60,"追試","不合格"))(※解説:IF関数を入れ子にして、まず80点以上か判定し、次に60点以上か判定しています)
2. データ結合(VLOOKUP / XLOOKUP)を一瞬で
「別のシートにある商品リストから、商品IDをキーにして値段を持ってきたい」。 全人類が一度はつまずくVLOOKUPも、AIにかかればエラー知らずです。
あなたはExcelのエキスパートです。以下の作業を行う「Excelの数式」を作成してください。
# やりたいこと
[ 「売上シート」のA列にある「商品ID」を使って、「商品マスタシート」から「価格」を探し出し、「売上シート」のC列に表示させたい ]
# シートの情報
1. 売上シート(入力先):
- 商品IDは [ A2 ] セルから始まります。
2. 商品マスタシート(参照先):
- 範囲は [ A列〜C列 ] まであります。
- 商品IDは [ A列 ] 、価格は [ C列 ] に入っています。
出力形式:
もっともエラーが起きにくい関数(VLOOKUPまたはXLOOKUP)で数式を作成してください。
【AIの回答イメージ】
売上シートのC2セルに以下の数式を入力してください。
=VLOOKUP(A2, 商品マスタシート!A:C, 3, FALSE)(※解説:IDが一致する行の3列目(価格)を完全一致で取得します)
3. テキストデータの整形(氏名の分割など)
「フルネーム(山田 太郎)が入っているセルから、苗字だけ(山田)を取り出したい」。 LEFT関数やFIND関数を組み合わせる面倒な作業も、AIなら一瞬です。
Excelの数式を教えてください。
# やりたいこと
[ A列に入っている「姓 全角スペース 名」(例:山田 太郎)というデータから、「姓」(山田)だけを抜き出してB列に表示したい ]
# セルの情報
・対象セル:[ A2 ]
・区切り文字:[ 全角スペース ]
出力形式:
数式のみ
【AIの回答イメージ】
B2セルに以下の数式を入力してください。
=LEFT(A2, FIND(" ", A2)-1)
【応用】マクロ(VBA)すらも、書かずに作る
「ボタンひとつで、入力データをリセットしたい」 「複数のシートを1つにまとめたい」
これらは本来、プログラミング(VBA)の知識が必要ですが、AIを使えば「コードを書いてもらい、コピペするだけ」で実装可能です。
プロンプト例:
ExcelのVBAコードを書いてください。
「Sheet1」のA2からC100までの範囲に入っている文字を、ボタン一つですべて消去するマクロを作りたいです。
コードと、設定方法を初心者向けに教えてください。
これでAIが出力したコードを、Excelの「開発」タブに貼り付けるだけ。 プログラミングスキルゼロでも、あなたは今日から「業務効率化ツールを作る人」になれます。
まとめ:あなたの仕事は「数式を覚えること」ではない
Excel作業に時間を取られていると、なんだか仕事をした気になります。 しかし、それは錯覚です。 あなたの本来の価値は、数式を組むことではなく、「データを見て、次のアクションを考えること」にあるはずです。
- やりたいことを言語化する
- AIにプロンプトとして投げる
- 出てきた数式をコピペする
この3ステップを回すだけで、残業時間は確実に減ります。 関数辞典を覚えるのはやめて、その脳のメモリを、もっとクリエイティブなことに使いましょう。 さあ、今すぐ開いているExcelで試してみてください!


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